2018年12月25日より稼働開始した「ZEDI」は「全銀EDIシステム」の略称。企業間の経理業務を効率化させるために開発されたシステムです。
ZEDIの大きなメリットは、多数の振り込みを一括して行う総合振込において、振込に付随する多くの情報をXML電文として自由に添付できること。これにより支払企業・受取企業双方で経理業務を効率化することができます。
従来、総合振込で送信できるEDI(Electronic Data Interchange)情報は、半角20桁までという限界がありました。しかし、XML形式のデータによるZEDI では受取企業へ伝達できる情報量が飛躍的に増加。支払通知番号や請求書番号等多くの情報を自由に送ることができます。
そのため1か月分の振込をまとめて行っても、受取企業では添付された各案件の明細によって売掛金の消込作業がスムーズに行えます。同時に支払企業の経理部門や営業への電話・FAX、メールなどによる問い合わせ・照会も不要になりますので、双方で業務の効率化を図ることができるわけです。
「ZEDI」導入にあたっては、接続回線等の準備が必要です。VALUXを利用すれば既存のインターネット回線を利用して、ZEDI対応通信ソフトで利用することができます。
NTTデータが提供するインターネットを使った金融機関との通信システム「VALUX」との連携により、複数の金融機関におけるZEDIの利用を同一画面・同一操作で行うことが可能です。すでに「VALUX」を導入されていたり、導入をご検討されている場合は、あわせてZEDIを導入することでさらに大幅な業務効率化を図ることができるでしょう。
「ZEDI」は支払企業・受取企業双方が導入することによってメリットが生まれ、利用企業が増えるほどそのメリットが増大します。2024年1月にINSネットディジタル通信モードの終了も予定されており、代替手段への移行にあわせてZEDIの利用についても検討願います。導入をお考えの際には、ぜひあわせて取引先にもお勧めいただきますようお願い申し上げます。