平成の30年間にわたって、急速に進展するデジタル技術は私たちの労働環境を大きく変えてきました。特に近年は官民一体となった“働き方改革”の流れの中で、デジタル化等による生産性向上や労働環境の整備が着々と進んでいます。
ところが銀行取引に関しては10年前の情報環境を使い続けている企業が少なくありません。
NTTデータが提供する「VALUX」は、企業と金融機関を高速で結ぶシステム・通信インフラです。従来のINSネットをインターネットによる「VALUX」に置き換えることによって、複数の金融機関との取引における大幅な業務効率化やコスト削減を実現。さらに防災面や最新の通信インフラへの対応にも大きなメリットがあります。
以下、「VALUX」導入のメリットについて5つのポイントを紹介いたします。
インターネットを利用した「VALUX」の通信速度は、ISDN回線を使ったINSネットより格段に速いため、事務処理に要する時間が大幅に短縮できます。
たとえば6金融機関との取引があり、毎日(20営業日)入出金業務を行うというケースで「VALUX」導入前後を比較したのが下図です。
従来のINSネットでは1か月200~300分を要していた業務時間が、「VALUX」導入により最大で13分の1(12~22分)となります。
「VALUX」導入は複数の金融機関のインターネットバンキング(IB)をご利用する企業にもメリットがあります。 金融機関ごとに異なるIDやパスワード(金融機関ごとのトークンを利用)によって、煩雑化する管理業務や入力操作にお困りではないでしょうか。「VALUX」では金融機関ごとにログインすることなく、同一画面・同一操作で複数の金融機関とやり取りすることが出来ます。
2019年2月現在で「VALUX」で接続できる金融機関は全国に約350機関あります。
「VALUX」をご利用になれば、複数の金融機関のログイン操作を経ずに、一括して入出金明細取得等の業務を行うことが可能です。
INSネットから「VALUX」へサービスを切り替えることで、料金面でも大きなメリットがあります。
例として、「ひかり電話A フレッツ」とINSネットの併用とVALUXとの併用を比較すると下記の図となります。
災害大国といわれる日本。近年は異常気象の影響もあり大規模災害が頻発しています。従来の電話回線を利用したINSネットから、災害に強いインターネットを利用した「VALUX」に乗り換えることで、企業防災の面でもメリットがあります。
モバイル・ブロードバンドの進展により、通信環境は“拠点から人へ”、そして大量データを高速で処理する時代に突入しています。従来の電話網で使用しているアナログ交換機は2025年に寿命を迎えるため、NTT東日本・NTT西日本はISDNの音声通話商品のみを残してINSネット(ディジタル通信モード)のサービス提供を2024年1月に終了することとなりました。
今後、データ通信は光回線を利用してインターネットへ接続する方式と移行していきますので、早めの「VALUX」導入をおすすめいたします。
業務時間の大幅な削減、コスト軽減、災害対策、最新通信インフラへの対応ができ、企業の働き方改革に資する「VALUX」。この機会に、ぜひ導入をご検討いただき、御社の生産性向上を図ってみてはいかがでしょうか。